「銀行カードローンの中でも低金利なのはどこ?」
銀行カードローンによって金利が異なるため、どの商品で低金利なのか分かりにくい場合があるでしょう。
そこで銀行カードローン11行の金利を比較していきます。
結論から申し上げると、銀行カードローン11行の中でも特に低金利なのがりそな銀行・ソニー銀行・イオン銀行です。
金利ごとの利息シミュレーションもあわせて解説するため、利息分を節約したい方はご参考ください。
低金利な銀行カードローン11行を比較|上限金利年13%台は11行中3行
銀行カードローン11行の金利を比較した結果は下記のとおりです。
【金利比較】
名称 | 下限~上限金利(実質年率) |
りそな銀行カードローン | 1.99%~13.5% |
みずほ銀行カードローン | 2.0%~14.0% |
三井住友銀行カードローン | 1.5%~14.5% |
三菱UFJ銀行カードローン バンクイック | 1.8%~14.6% |
ソニー銀行カードローン | 2.5%~13.8% |
イオン銀行カードローン | 3.8%~13.8% |
楽天銀行スーパーローン | 1.9%~14.5% |
住信SBIネット銀行カードローン | 2.49%~14.79% |
福岡銀行カードローン(FFGカードローン) | 1.9%~14.5% |
横浜銀行カードローン | 1.5%~14.6% |
ちばぎんカードローン クイックパワー<アドバンス> | 1.4%~14.8% |
銀行カードローンでは、下限〜上限金利を設ける商品がよく見られます。
新規契約の場合、上限金利が適用される可能性があるため、金利を比較するときは下限ではなく上限を用いるのが望ましいです。
今回11行の銀行カードローンを比較した結果、上限金利年13%台はりそな銀行・ソニー銀行・イオン銀行の3行となりました。
りそな銀行カードローン|上限金利年13.5%
りそな銀行カードローンは、上限金利年13.5%で借りられる商品です。
【適用金利】
限度額 | 通常金利(実質年率) | 住宅ローン特典適用後の金利(実質年率) |
800万円 | 1.99% | 1.49% |
700万円 | 4.0% | 3.5% |
600万円 | 4.5% | 4.0% |
500万円 | 4.9% | 4.4% |
400万円 | 5.5% | 5.0% |
300万円 | 7.0% | 6.5% |
150万~200万円 | 10.0% | 9.5% |
10万~100万円 | 13.5% | 13.0% |
【りそな銀行カードローンをおすすめする人】
- 消費者金融から借り換えしたい
- りそな銀行で住宅ローンを組んでいる
- りそなキャッシュカードを持っている
消費者金融では年18.0%の上限金利が一般的です。
消費者金融からりそな銀行カードローンへの借り換えで年18.0%→年13.5%へと金利が引き下がる可能性があります。
さらにりそな銀行所定の住宅ローンを組んでいる方は、特典により0.5%の金利引き下げです。
また、りそな銀行で口座開設済みの方は、手元のりそなキャッシュカードにカードローン機能が付加されます。
ローンカードの受け取りなし、カードを2枚管理する必要がないサービスです。
ソニー銀行カードローン|上限金利年13.8%
ソニー銀行カードローンは、上限金利年13.8%を設定している商品です。
【適用金利】
限度額 | 金利(実質年率) |
800万円 | 2.5% |
700万円 | 3.0% |
600万円 | 3.5% |
500万円 | 4.0% |
400万円 | 5.0% |
300万円 | 6.0% |
200万円 | 8.0% |
150万円 | 9.0% |
100万円 | 9.8% |
60万~90万円 | 12.8% |
10万~50万円 | 13.8% |
【ソニー銀行カードローンをおすすめする人】
- まとまった資金を低金利で借りたい
- 複数社の借入をおまとめしたい
- ローンカード到着前に借りたい
限度額100万円が設定された場合、適用金利はりそな銀行よりソニー銀行のほうが低くなる可能性があります。
【2行の金利比較】
名称 | 限度額100万円の設定で適用される通常金利(実質年率) |
ソニー銀行カードローン | 9.8% |
りそな銀行カードローン | 13.5% |
ソニー銀行カードローンは、まとまった資金を低金利で借りたいときにも便利な商品です。
低金利な分だけ、複数社からの借入をおまとめしたいときにも便利です。
ソニー銀行にはおまとめ専用ローンの取り扱いはありませんが、カードローンなら限度額の範囲でおまとめできます。
また、ソニー銀行カードローンでは本審査手続き時に初回振込サービスを選択可能です。
ソニー銀行の口座を持っていなくても、ローンカード到着前に借りられるサービスです。
急ぎで借りたいときは、初回振込サービスを利用するとよいでしょう。
イオン銀行カードローン|上限金利年13.8%
イオン銀行カードローンは、上限金利年13.8%を設定する商品です。
【適用金利】
限度額 | 金利(実質年率) |
800万円 | 3.8% |
600万~790万円 | 3.8%~5.8% |
500万~590万円 | 3.8%~7.8% |
400万~490万円 | 3.8%~8.8% |
300万~390万円 | 4.8%~8.8% |
200万~290万円 | 5.8%~11.8% |
100万~190万円 | 8.8%~13.8% |
10万~90万円 | 11.8%~13.8% |
【イオン銀行カードローンをおすすめする人】
- 90万円ほどの資金を低金利で借りたい
- コンビニATMを手数料無料で利用したい
- 口座開設なしで利用したい
限度額90万円が設定された場合、適用金利はりそな銀行やソニー銀行よりイオン銀行カードローンのほうが低くなる可能性があります。
【3行の金利比較】
名称 | 限度額90万円の設定で適用される通常金利(実質年率) |
りそな銀行カードローン | 13.5% |
ソニー銀行カードローン | 12.8% |
イオン銀行カードローン | 11.8%~13.8% |
イオン銀行カードローンの場合、限度額10万〜90万円での適用金利は年11.8%〜13.8%です。
限度額が高くなるほど適用金利が下がる仕組みの関係上、限度額90万円が設定された場合は年11.8%の金利が適用される可能性があります。
イオン銀行カードローンは、90万円ほどの資金を低金利で借りたいときにも便利な商品です。
その他、イオン銀行カードローンでは下記の提携コンビニATMを手数料無料で利用できます。
【利用手数料無料の提携コンビニATM】
- ローソン銀行(ローソン・ナチュラルローソンなど)
- イーネット(ファミリーマート・デイリーヤマザキ・ポプラなど)
110円または220円のコンビニATM利用手数料を節約したい方にも便利です。
また、イオン銀行カードローンでは自行口座はもちろん、他行口座でも自動引き落としで返済できます。
「イオン銀行の口座は持っていないが、口座開設なしで利用したい」という方にもおすすめする商品です。
低金利な銀行カードローンほど利息を節約しやすい|金利ごとの利息シミュレーション
低金利の銀行カードローンは、利息を節約したい方に便利な商品です。
しかし、どのくらいの利息を節約できるのかイメージしにくいでしょう。
そこで金利ごとに利息をシミュレーションしていきます。
30万円借りた場合の利息シミュレーション
30万円を借りた後、1年間で返済するプランを立てた場合の利息シミュレーション結果は下記のとおりです。
【利息シミュレーション*】
年13.5%の金利で借りた場合 | 年18.0%の金利で借りた場合 | |
毎月返済額 | 26,865円 | 27,503円 |
総返済額 | 322,380円 | 330,036円 |
うち利息 | 22,380円 | 30,036円 |
※暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識情報サイト「知るぽると」の借入返済額シミュレーションで試算
金利年13.5%と年18.0%では、利息差7,656円のシミュレーション結果となりました。
50万円借りた場合の利息シミュレーション
借りた50万円を2年間で返済するプランの場合は、下記の利息シミュレーション結果となりました。
【利息シミュレーション*】
年13.5%の金利で借りた場合 | 年18.0%の金利で借りた場合 | |
毎月返済額 | 23,888円 | 24,962円 |
総返済額 | 573,312円 | 599,088円 |
うち利息 | 73,312円 | 99,088円 |
※暮らしに役立つ身近なお金の知恵・知識情報サイト「知るぽると」の借入返済額シミュレーションで試算
金利年13.5%と年18.0%での利息差は、25,776円へと広がっています。
4.5%の金利差でもまとまった資金を借りると、大きな利息差が生じやすいです。
ただし、シミュレーション結果と実際に発生する利息は異なる場合があるため、参考程度に留めましょう。
低金利な銀行カードローンに関するよくある質問
新規契約後に金利を引き下げる方法はありますか?
銀行カードローンとの新規契約後、半年ほど優良な返済実績を積み重ねてから限度額の増額申請を行うと金利が引き下がる場合があります。
たとえばソニー銀行カードローンの場合、限度額10万〜50万円で適用される金利は年13.8%です。
申請により限度額60万〜90万円への増額が認められると、適用金利年12.8%へと引き下がります。
ただし、増額してもらうには審査への通過が必要です。
低金利になるほど審査は厳しくなりますか?
一般的に低金利になるほど、カードローンの審査は厳しくなる可能性があります。
金利を低くするほど貸倒時の損失を穴埋めできる利息収入が少なくなるため、審査時に申込者の返済能力を厳しくチェックするからです。
審査通過の難易度は消費者金融と比べると、銀行のほうが高まるでしょう。
銀行のフリーローンとカードローンではどちらが低金利ですか?
銀行によって異なりますが、フリーローンは上限年12%〜13%台が低金利の目安となります。
銀行カードローンと比べると、フリーローンのほうが若干低めの上限金利です。
ただし、フリーローンは一度にまとまった資金を借りた後、返済に専念していく商品が一般的となります。
限度額の範囲で繰り返し借りたいときは、銀行カードローンを選んだほうがよいでしょう。
借入時は低金利でも返済中に金利が高くなることはありますか?
変動金利を採用する銀行カードローンの場合、金利情勢の変化などにより返済中でも金利が見直しされる可能性があります。
インフレ圧力が強まったときに変動金利が上がりやすいです。
固定金利の銀行カードローンであれば、借入時に適用された金利が完済するまで変わりません。
低金利な銀行カードローンまとめ
なるべく低金利で借りたいときに便利なのが、上限金利年13%台の銀行カードローンです。
【銀行カードローン3行】
- りそな銀行カードローン(上限年13.5%)
- ソニー銀行カードローン(上限年13.8%)
- イオン銀行カードローン(上限年13.8%)
上記の3行は一般的な消費者金融の上限金利年18.0%と比べると、4%以上低い水準です。
ただし、低金利な分だけ審査通過の難易度は高いと考えましょう。
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